<   2005年 08月 ( 28 )   > この月の画像一覧

9月のお菓子・フリアン

9月のお菓子・フリアン_a0392423_01064749.jpg


 8月6日のブログに載せたところ、リクエストをたくさん頂いたので、9月の単発として取り上げることにしました。以下はその時の紹介文です。

 今回ご紹介するのは、まさにカンタン、手軽に作れて不思議と美味しいお菓子。その名も「フリアン」。美味な、という意味どおり、なんとなく印象に残るお菓子です。アーモンドパウダー入りのスポンジをホイップクリームでサンドして、アプリコットジャムでコーティング。オレンジのリキュールで作ったアイシングをところどころ刷毛で塗りつけてできあがり。こうして書いてみると、いかにもカンタンそうでしょう?…ホントにカンタンなんです。

 見た目の地味さから一瞬名前負けしているような感じもあるのですが、ひとくち食べれば納得がいく、そんなお菓子です。アプリコットとオレンジの酸味と粉砂糖のやんわりした甘さ。たっぷりの紅茶でゆっくりと楽しむのがオススメです。

by farine12 | 2005-08-31 00:11 | 教室でのあれこれ/Things in My Class | Comments(0)

9月のお菓子・トルテ サルタン

9月のお菓子・トルテ サルタン_a0392423_01064604.jpg


 「マジパン」といえば、動物や野菜・フルーツなどを模した「マジパン細工」をイメージして、「あ~あの甘いやつ。。」というリアクションが多いのですが、これがなかなか美味しいんですよ。確かに塊で食べると相当な甘さですが、薄く伸ばしてケーキの表面に張り付けてあるものは、また違った印象なのです。

 今回ご紹介するお菓子はしっとりとしたオトナ味。ラムレーズンとローマジパンを混ぜ込んだ生地を生クリームでサンド・コーティング。上面にマジパンを乗せ、アプリコットジャムでツヤだしをして、チョコレートで細い線描きをしてあります。デコレーションケーキのような華やかさはありませんが、風味のよさと各パーツの一体感が素晴らしいドイツ菓子です。

 作りたての、マジパンがサクサクとしているのも美味しいし、生クリームの水分でマジパンがちょっとしっとりするまで待つのも楽しいものです。紅茶にもコーヒーにも、よく合いますので、オトナのティータイムに、ぜひどうぞ。

by farine12 | 2005-08-30 23:24 | 教室でのあれこれ/Things in My Class | Comments(0)

9月のお菓子・ムース バナーヌ

9月のお菓子・ムース バナーヌ_a0392423_01064582.jpg


 バナナ好きの人は、「本当に」バナナが大好きらしく、とても熱烈なリクエストをいただくこともしばしばです。このムースは教室でバナナを使ったレシピたちの中でも、いちばん「バナナらしい」お菓子のひとつ。ちょっと濃厚なので、バナナが苦手な人がご家族にいれば、オススメはしていないくらいです。

 シナモンを加えたココアスポンジに、バナナムースを重ねています。ムースと入っても、カスタードクリームにバナナを混ぜ込み、ホイップクリームとあわせていますので口当たりはしっかりした弾力があります。ほのかに香るラム酒がアクセント♪当教室のレシピにしては、ちょっと甘めの配合です。

 しっかりめに焦がしたキャラメルクリームを絞りかけ、甘さ控えめのホイップクリームを添えると、ちょっとカフェ気分が楽しめる一皿に。すこし、秋の気配が漂うお菓子です。

by farine12 | 2005-08-29 12:43 | 教室でのあれこれ/Things in My Class | Comments(0)

閉じ込める・ジャム編

閉じ込める・ジャム編_a0392423_01064239.jpg


 完熟の葡萄をたくさん頂いたので、ジャムを作ってみました。ホウロウのお鍋に少しの水とたっぷりめのグラニュー糖を入れて火にかけます。皮がはじけるまで軽く沸騰させて、一度火を止め、果肉を引きあげます。

閉じ込める・ジャム編_a0392423_01064365.jpg


 皮と種を取り除き、実をお鍋のシロップの中へ。皮をレードルで軽く押さえて、鮮やかに色濃く染まったシロップもお鍋に入れます。このときあまり欲張ってぎゅうぎゅう絞りすぎると、色が濁ってしまうので注意!!アクをこまめにすくいながら少し煮詰めてレモン果汁を加えます。

閉じ込める・ジャム編_a0392423_01064385.jpg


 全体にとろりとなるまで、果肉を潰しながら煮詰めます。沸騰した直後から比べると半量になるくらいが目安です。この頃になると家中が甘酸っぱい香りに包まれている感じですね。

閉じ込める・ジャム編_a0392423_01064489.jpg


 手作りのジャムはいつだって嬉しいものだけれど、苺ともブルーベリーとも違う深い紫色にうっとり…ほんのりワインレッドを帯びた、秋の気配を感じさせる色と香り。お菓子作りに最適な、楽しい季節へと思いを馳せて、幸せなティータイムが始まります。
by farine12 | 2005-08-28 23:40 | 幸せなお茶/Happy Tea Time | Comments(0)

大人リゾートへの憧れ

大人リゾートへの憧れ_a0392423_01064156.jpg


 夏の気配を感じる5月頃から、毎年必ず聴きたくなるのが大滝詠一のアルバム。特に「Long Vacation」と「Each Time」が大好きなのです。

 「Long Vacation」に収録されている「カナリア諸島にて」は中学生で出会って以来、当時イメージしていた「これぞオトナだ~!」という勝手なオトナ像と重なっていたこともあり、思い入れの強い曲です。


 ♪薄く切ったオレンジをアイスティーに浮かべて 海に向いたテラスでペンだけ滑らす
  夏の影が砂浜を急ぎ足で横切ると 生きることも爽やかに見えてくるから不思議だ♪


 ひとつの恋の終わりに、気分転換に訪れたリゾート。特に観光するでもなく、波音を聞きながらゆっくりと過ごし、「僕は自分が誰かも忘れてしまうよ」というくらい長い休暇を過ごす…
ふと思い立って旅行に出て、長期滞在できて、帰ってもちゃんと居場所がある(という雰囲気が漂っているのです)。何もかも捨てて出てきたのではなく、あくまでも「日常」の中から本人だけが抜け出ていて、戻ればまた違和感無く「日常」が始まる、そんな生活が成り立つなんて、この主人公の男性はどんな職業についているんだろう。やっぱり「ギョーカイ」のヒトなんだろうか、などと想像していました。

 実際オトナになってみると、「違和感なく日常に復帰する」為には、本人の相当な努力があるのだと気が付きましたが。だからこそ、「Long Vacation」というアルバムタイトルなのでしょうね。

 紅茶とオレンジの組み合わせは、レモンティーよりもずっと奥行きのある、複雑かつ可愛らしい香り。残り少ない夏の日々を、見知らぬ土地に思いを馳せながら楽しむのにはうってつけです。

by farine12 | 2005-08-26 23:54 | はなうた♪/Humming♪ | Comments(0)

いつもの月末

いつもの月末_a0392423_01064032.jpg


 バターケーキ、というほどコクのある焼き菓子は、まだちょっと重たいかな、と思って、スポンジに近い配合の生地をシェル型で焼いてみました。ベーキングパウダーは入っていないのでマドレーヌ特有の「おへそ」はできませんが、ふんわり軽い食感にココアの苦味が加わって、ちょっと大人っぽい感じになりました。

 ほんのりと甘い香りのついている紅茶と合わせたら、落ち着いたティータイムに。あと1ヶ月も過ぎれば、本格的な秋。今度はどんなお菓子を提案していこう…とぼんやり考えながら、その前に9月のHP更新があった!と気づいてパタパタ。。。先ほど更新が終わりましたので、ちょっと覗いていってくださいね。

by farine12 | 2005-08-25 21:32 | Comments(0)

法則

法則_a0392423_01063926.jpg


 中身に使用した食材をデコレーションに使う、というのが洋菓子(特にフランス・ドイツ菓子)の大原則。生地にくるみやアーモンドの粉を使っていればホールやスライス、ダイス状に刻んだものが乗っていたり、張り付けてあったり。にんじんのすりおろしが入っていれば、わざわざマジパンで「にんじん」を作って飾ったり。とてもわかりやすい上に合理的だし(だって説明が無くても、一目見ればどんなお菓子かわかるのですから。。)、見た目にも可愛らしくて、大好きな「法則」です。

 写真はレギュラーコースの中級で取り上げる「ガトーオランジュ」。(生徒さんの作品を撮らせてもらいました。)実のところ「オレンジ」は「シロップに加えたリキュール」に入っているだけなんですけど…それでもこうしてワンポイントでオレンジピールが乗っていることでちょっと華やかになるし、「気になるところ」から別のパーツへ視線を動かせるという利点もあって、なかなか便利な方法だと思いませんか?

 乗せる位置やピスタチオの流れかたで、ずいぶん雰囲気が変わって見えるのも、このお菓子の楽しいところ。今日はこんな感じで、とか、もっと中央よりに置いたらどんなだろう、とか、あれこれと遊びながら楽しんでもらえたらいいなぁと思っています。

by farine12 | 2005-08-24 21:56 | 教室でのあれこれ/Things in My Class | Comments(0)

自分探しの道のり

自分探しの道のり_a0392423_01063650.jpg


 シルヴァスタイン作の「ぼくをさがしに」はシンプルなイラストなのに、とても感慨深い絵本。一切れ分だけカットしたホールのケーキのようなカタチの「ぼく」が、ぴったりと合う「かけら」を探して旅をするというもの。フリーハンドで描かれたあのラインを見れば一度は読んだことがある、と思い出す方も多いのではないでしょうか。

 「何かが足りない」と気が付いて、「ぴったりくるかけらを探そう」と、歩きだした先で出逢う、数々のかけらたち。あるものは大きすぎ、あるものは小さすぎてすぐに落っことし、またあるものは尖がりすぎている。やっとちょうどいいかけらに出逢ってぴったりとはまり、まんまるになったおかげで「ぼく」は転がり始める。もう歩かなくても転がれる!と感激したのもつかの間、今度は転がりすぎてどんどん加速度がつき、花や草を眺める余裕すらない…立ち止まり、「なるほど、そういうことか」とかけらをそっと下ろして、「ぼく」はゆっくりと歩いていく、というストーリー。

 高校生でこの絵本に出会ったときから、2~3年おきに手にとって眺めていますが、いつ読んでも新鮮な上に、自分のその時の状況によって解釈が変化するということに驚かされます。かけら=人生のパートナー、だった時期。ぼく=仕事、かけら=夢、だった時期。孤独感がつのる日々には「腹心の友」だったりしました。いづれも「今自分に足りないものを他者から補う」という発想でした。

 最近たどり着いたのは「ぼく」もわたしで「かけら」もわたし、ということ。自分に足りないものを補える(フォローできる)のは自分自身なのではないかと。客観的に「今何が足りないか」をしっかりと見つめて、「こうありたい自分」に少しでも近づくために努力を続けること。「そこにあるかけら」を拾うのではなく、「かけら自体を自分で創り出す」ことこそが自己実現なのではないかと…

 この絵本には「かけら」の視点から描かれた続編があって、出逢った時から漠然と、続編のほうがわかりやすいと感じていたのです。「かけらも自分」と考えるようになってから、やっとその理由に納得がいったのでした。人生讃歌ともいうべき2冊です。


 

by farine12 | 2005-08-23 22:27 | 思い出の本/Books in my Memories | Comments(0)

コーヒーの香り

コーヒーの香り_a0392423_01063503.jpg


 いつから飲めるようになったのか具体的には覚えていないけれど、一日に1杯は必ず飲む、という習慣ができたのは二十歳過ぎてからだったように思います。紅茶一辺倒だったのが、作るお菓子のタイプによっては断然コーヒーが美味しい、と気づいたことがきっかけだったような…

 シンガポールで暮らした数年間のうちで、最後の1年は本当によくコーヒーを飲みました。地元の人たちの生活の一部になっている屋台で出てくるコーヒーはちょっと独特で、かなり濃く、コンデンスミルクが入った状態で出てきます。カフェラテをもっと濃く、甘く、牛乳っぽくないのにとろりとしたような感じ、といえばいいでしょうか。最初の頃は全く飲めなかったのが、次第とあの国の暑さのなかで、とても気候にマッチした飲み物なのだということに納得がいったのでしょうね。地元の人と「お茶をする」ときに、一緒になってコーヒーを頼むとまず珍しがられ、ついで喜ばれ、歓迎されます。外国人にはなかなか飲み慣れないと云われていた(当時の話しです)ので、「そうか、コレの味がわかるんだ~」と云わんばかりにみんなでニコニコ。

 ただ、味覚としては馴染んだものの、胃腸のほうはそうカンタンに変われなかったらしく、かなり体に負担がかかっていたようです。胃を押さえてうずくまること数回、しまいには友人・知人から「地元コーヒー禁止令」が出てしまいました。それ以来、空腹時には飲まないとか1週間に2杯まで、などと控えてるうちに、たまに飲むとかすかな違和感があったりで、少し寂しく感じたものです。

 普通のコーヒーでも、しばらく飲んでいないと無性に飲みたくなったり、相性の良い食べ物の香りが漂ってくると自動的に「コーヒーの香り」を感じたような気になったり。「香りと記憶」には深いつながりがあるのだと改めて考えさせられます。

 蒸し暑い昼下がりにコーヒーを入れていたら、ふと、シンガポールのコーヒーの香りと味を思い出し、なんだかとても懐かしく感じられたのでした。
 
by farine12 | 2005-08-21 23:09 | 幸せなお茶/Happy Tea Time | Comments(0)

デコレーション

デコレーション_a0392423_01063431.jpg


 ホイップクリームをケーキに「塗る」「絞る」のが苦手という人は多く、よく「コツは?」と聞かれます。私自身、教室を開くまではあまり得意ではなかったので「苦手」という方の気持ちはよくわかります。(笑)

 「数をこなせば上手になります」というのも事実だけれど、パティシエになるわけでもないのにそうそう「ひたすら作り続ける」わけにもいかないし…一応、教室では「手順と動きを解説する」ようにはしています。やみくもに作っていても疲れちゃいますしね。ただ、「動作をコトバで説明する」というのは難しく、なるべくイメージが一致するようにお話ししているつもりでも、やはり一度で全てを把握してもらうのは無理があるようです。手順はわかっても、手がそのように動いてくれるとは限らないですから…その意味では「イメージ+練習」ということになりますね。

 あえて「コツのようなもの」をここでご紹介するならば、とにかくクリームを「冷やす」こと。純生クリームは温度が上がるとうまく泡立たなかったり、急激に泡立ちすぎたりと、気まぐれになります。作り手に「素直に従ってもらう」ためにはまず最初に「機嫌を悪くさせない」ことが大事。ボウルをよく冷やしておいて、冷蔵庫から出したてのクリームを使い、今の季節はボウルを氷水(保冷材を使うと便利!)に当てながらホイップします。

 もうひとつは「なるべく静かにホイップすること」。1パック分くらいならミキサーは使わずに泡立て器でホイップするのがオススメです。勢いよく泡立てたクリームは、ちょうどいいところで止めたつもりでも、別の作業をしている間に「もろもろ」に分離することもあります。ゆっくり泡立て、すこし手前で止めておく。使う直前に、様子を見てちょうどいい固さに泡立てればいいのです。(もちろん、クリームを冷やし続けていることが前提です)

 あとは、いざというときのために「多めにクリームを用意しておく」とか、「気になるところを隠すテクニック」を覚えておく、というのも大事なポイント。プレッシャーに感じないですむように準備を整えておくだけで、ずいぶんリラックスして挑戦できますよ。とにかく「キライにならない」ことが、第一歩だと思います。

 
by farine12 | 2005-08-20 22:00 | お菓子作りのヒント/Hints for Baking | Comments(0)

創作スタジオ粉工房のブログ。レッスンの様子や日々のあれこれを綴ります。


by Konakoubou
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る