表現って…


表現って…_a0392423_00171342.jpg


 数年前、シンガポールから「(日本で定着している)洋菓子を習ってみたいです!」とレッスンに来てくださった方がいました。4日間で十数種類のお菓子を作るという、なかなか盛りだくさんなスケジュールになったので、いろんな意味で印象深く残っているのですけれど…とくに再認識したのが「焼き菓子の食感」を英語で伝えるのが難しいということ。ある程度は対応するコトバがあるのですけれど、たとえば「サクサク」なんかは、「Flaky」と訳されることが多いようですが、「薄い層がはらはら剥がれる」イメージが強いコトバなので、どちらかというとパイとかクロワッサン寄りの「サクサク」で、「クッキーのサクサク」を伝えようとすると、「Crispy」が近いようなのですが、それも「揚げ物の衣とか、トーストの食感」がメインなので、クッキーにはちょっとイメージと違うのですよね。。ほんと、日本語のオノマトペって、なんて細かくイメージが分かれてるんでしょう!そして使う方も云われた方もだいたい共通したイメージで通ってるから、なんて便利!」と、改めて思ったものでした。

 ところが、です(笑)。

 こと「スコーン」に関しての表現は「日本語同士」でもだいぶ、差があるような気がしていて…(笑)。

 この数年は外でスコーンを購入する機会もぐんと減っていたので、比較が「自家製」のものばかり。「お店で食べるスコーンはニガテだったけれど、Konaさんが作るスコーンは食べやすいです!」とか、「カリッと香ばしいのにしっとりしてて美味しいです!」と云われることが多く、「飲み物なしでも食べられるくらい」を目指している身としては、そう褒めてもらえることは良かったのですけど…

 某店で召し上がったスコーンが「しっとりだけど喉に詰まる」「飲み物ないと無理がある」スコーンにあたってしまって、あ、そっち系なのね、と思ったんです、という生徒さんのお話しを聞いて、一気に「???」となってしまったのです。「喉に詰まる」「飲み物が必要」というキーワードで思い浮かぶのは「ぱさぱさ」とか「粉っぽい」なのに、「しっとりだけど」がつくってことはどういう感じ???と。

 前回「英国展」でいろんなスコーンを食べ比べしたことで、ようやく、「しっとり」だけど「喉に詰まる」のがどういうものなのか、よくわかりました(笑)。確かに、「ぱさぱさ」ではなく、「しっとり」なのだけれど、噛んでいるうちに「ほぐれる」のではなく、「またひとつにまとまってゆく」感じと云うか、上顎に張り付きそうな感じ、と云うか…これは確かに、うん、唾液が少ないひとは大変だろうな、とか、だからこそクロテッド・クリームにジャムの組み合わせが最強なのね、とか、わたしが作っているものはいわゆる「田舎風スコーン」と呼ばれるタイプのものなんだなぁ、とか、いろいろ再認識できました(笑)。

 いくら「オノマトペ」が細分化されていても、お互いのイメージがほんとうに一致しているとは限らないですし、やっぱり「味覚」に関しては特に、体感しないとほんとうにはわからないことが多いですね(笑)。弾丸スケジュールだったけれど、やっぱり出かけてこれて良かった!と思いました。そして、ほんとうに「人の好みはそれぞれ」ということも、改めて体感できたことも大きかったです。ティールーム風の「しっとり」系と、田舎風の「ザクザク」系を、ちょうどいいところで掛け合わせたスコーンをいつか作ってみたいなぁ、なんて思っています。

↓参加しています。応援のクリックどうぞよろしく。
にほんブログ村 スイーツブログ お菓子教室へ
にほんブログ村

↓こちらにもよろしくお願いします。
表現って…_a0392423_00150283.gif

お菓子教室ランキング

by farine12 | 2019-11-07 23:35 | 想いの欠片/Pieces of My Mind | Comments(0)

創作スタジオ粉工房のブログ。レッスンの様子や日々のあれこれを綴ります。


by Konakoubou
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る