メロンのしあわせ。

　子どもの頃にニガテだった食材の美味しさに開眼すると「わ、おとなになったなぁ、おとなになって良かったなぁ♪」なんて嬉しくなるものですが、わたしにとってメロンもその代表格。メロン特有の青臭さや酵素のぴりぴりする感じがとにかくニガテだったのですよね。それでいて「クリームソーダ」や「ソーダ水」などには目がなかったのですから矛盾していますが…（苦笑）。本物よりもホンモノらしい「メロン香料」のほうが、子どもにとっては魅力的だったのでしょう。

　梅雨入りして蒸し暑さがだんだん辛くなってきましたので、気分転換にと作った自家用デザート。アガーを使ったミルクゼリーにくり抜いたメロンと、種ぎわの果汁を濾しとったゼリーを重ねました。華やかな香りに、「そうそう、これこれ！」と嬉しくなりました。本物はやはり、本物の風格がありますね。ホンモノらしいメロン香料はまた別の魅力。着色料なんてもってのほか！なんて目くじらは立てずに（笑）それはそれ、と、たまに楽しみつつ、おとなの「本物」も季節感と共に味わっていけたら幸せなことですね。

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