素朴なお菓子
2013年 05月 24日

著書 「丸型ひとつでたくさんのケーキ」 でもご紹介した「ファール」。パンケーキとクレープの中間みたいな生地をドライプルーンと一緒に焼きこんだ、食感が楽しいお菓子です。ぷ~っと膨らんで冷めると縮むので、少し皺が寄ったり、くびれが出来たりして、決して洗練されたお菓子ではないのですけど…

思い立ったらすぐに作れて、フレンチトーストのような味わいと、カヌレのようなもっちり食感と、フルーツの酸味が楽しめるのがお気に入り。こういう素朴なお菓子こそ、おうちでさっと作れると楽しいかな、と思います。
お菓子作りといえば、「正確な計量」に始まり、「たくさんのコツを押さえた流れるような作業」と、少しハードルが高いと感じられる方がまだまだ多いように思います。守るべきポイントは押さえつつ、少しだけ肩のちからを抜いて、友人やご家族、一緒に食べる人の笑顔を思い浮かべながら楽しんで作ってもらえたら、いいな。大切に想うひととのお茶の時間がより嬉しい気分になったら、いいな。お菓子を囲んでコミュニケーションが広がったら、いいな。そんな気持ちでお菓子作りのお手伝いをしています。
先日、「粉工房は(お出かけするのに)今日は何を着てゆこう、とか気にせずに、気楽に来られるのがいいですね♪」と云ってくださった方がいて、なんだかとっても嬉しかったです。お稽古事、と構えずに、普段着のままお越しいただいて気分転換の場に使って頂けたらこんなに幸せなことはありません。きらびやかで華やかなケーキたちは街のパティスリーにお任せして(笑)日常に寄りそうお菓子作りを、これからもご提案させて頂けたらと想っています。
↓いつもありがとうございますm(__)m

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