精一杯の笑顔で。

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 小粒の苺が出回り始めて、そろそろいちご水を作るのにいい季節ね、と思うと浮かんでくるのが斉藤由貴の曲。高校生の頃によく聴いていたアルバムなのです。最近ではドラマで強烈な役を演じていたりで、当時の可憐な雰囲気とはかなり違いますが(笑)、ナレーションなどを聞くと「あぁ、この声だ!」と嬉しくなります。結婚・出産・子育てを経て、またテレビ画面を通して頑張っている姿を見られるのは、なんだか感慨深いものがあります。

 ♪一人で ピアノの前にすわり
  弾くともなく 眺める グラスには いちご水
  手作りジャムを 届けに行った
  「留学するよ」なんて 急だね
  渡せずしまった こころ

  今 消えてく言葉
  いいたくて いえなくて
  だけど精一杯
  ほんとに ほんとは
  まぶた 伏せて願ってしまう 
  あなた ずっと わたしの側にいて

  今 弾いても あなた
  聴いてはくれないけど
  これが精一杯
  ほんとに ほんとは
  ちゃんと 笑って見送るつもり だから
  せめて 今だけ 側にいて…
  もう言わない 側にいて…  ♪

   −斉藤由貴「いちご水のグラス」−


 それまで身近に感じていたひとが、何かの決断をしたときに、ふっと大人っぽく見える瞬間。少し遠くを見つめるような眼差しで夢を語る姿に、まるで自分が置いてゆかれたような気がしてどうしようもなく寂しく感じられて。応援したい気持ちの方がもちろん大きいはずなのに、どうしてこんなに心が落ち込んでしまうんだろう、とぼんやり頬杖をつく女の子をイメージしてしまいます。お互いのお家に行き来できる幼馴染のような淡い恋。名前すら覚えてもらえてるかわからない、というような、圧倒的な片想いよりはいいけれど、少しでも離れたら「知らないひと」になってしまいそうな不安感。ちょっとしたきっかけで雰囲気や価値観が大きく変化する繊細な年頃の揺れる心が柔らかな声で表現されていて、なんだかきゅん、となってしまうのです。

 先へ先へと前進してゆくひとの、後姿を見送る側の人間にとっては、ちょっと切ない季節。別れがあるからこそ新しい出逢いがあるのだと分かってはいても、寂しい気持ちには変わらないですよね。それでも、笑顔で。ちょっと無理してでも笑顔でエールを伝えたい、そんな健気な一途さを思い起こさせる曲なのでした。

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by farine12 | 2008-03-19 23:48 | はなうた♪/Humming♪ | Comments(0)

創作スタジオ粉工房のブログ。レッスンの様子や日々のあれこれを綴ります。


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