しん、とした切なさ

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 冬の夕暮れ時。街路樹のシルエットが浮かび上がって、細い枝越しに月や星が見えると思い出すのが「SORAMIMI」。斉藤由貴の曲です。2回続けて彼女の曲になってしまったけれど、中学から高校にかけてよく聴いていたアルバムなので、当時の思い出とともに思い浮かぶことが多いのです。


 ♪あなたを見ていたのよ いつでもあなただけを
 友達の中ではしゃいでいても 心だけ黙り込んで
 だけど口に出しては いけないとわかってる
 いちどだけ触れた指の熱さを ポケットに隠した♪

 ♪星がささやく 「アナタガスキデス」 風がゆするたびに
 あなた振り向き 耳を澄ましても
 それはたぶん SORAMIMI♪

 ♪星が泣いてる 「アナタガスキデス」 隠しきれない恋
 あなた気づかないふりをしていてね
 それはただの SORAMIMI♪



 そんなに大変な片想いを当時していたわけではないけれど、「気になる人」とうまく話すことができなくて(というよりは、男子と話すこと自体が結構勇気の必要な時期だったのですね)バレンタインを本当に真剣に「どうしよう」と思っていた頃。「渡すほうがいいのか、渡さないほうがいいのか」でさんざん迷っていた頃。懐かしく思い出します。バレンタインが近づくと、自然とこの曲を口ずさんでいる自分を発見して、心の片隅がしん、と静まる瞬間です。
by farine12 | 2006-01-11 23:47 | はなうた♪/Humming♪ | Comments(0)

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