約束
2005年 08月 10日

室内犬&ペット犬のちびわんこは、本来はお散歩も短時間でいいはずなのですが…なぜか「歩くの大好き!」らしく、夕方になるとソワソワし始めます。高齢の先輩犬がちょっと気分転換に外に出る時は、必ず自分も一緒に行けると思い込んでいるみたい。「あとでね」なんて云われようものなら玄関にぴったりと張り付いて、隙あらば出ようと意気込んでいます。そのくせ先輩犬と入れ替わりでお散歩に出かければ、自分がいない間にとっておきのおやつを貰っているんじゃないかと思うらしく、はたと脚を止めてUターン。ダッシュで家に帰ろうとします。
そんな彼女も、散歩の楽しみが食欲より勝ることがたまにあって、特に週末の散歩は「とっても特別」らしいのです。大好きな父と一緒に、時々猛ダッシュしながら時間をかけて長距離歩くのが何より幸せなようです。「お休みの日」というのがちゃんとわかっていて、それこそ「わたしはいつでもOKです♪」といわんばかりに父のそばに張り付いて離れません。午後に「じゃぁ後で一緒に行くからね」なんて声をかけられると、「今なんて云いました?もいっかい、云ってください~♪」とひたすらひたすら待ち続けます。先に別の用事で出かけようとすると、「さっき一緒にって云いましたよね?」「また後でね」「さっき後でねって云いましたね?」「だから、後で、ね」「でもさっき…」「だから、戻ってきたあとでね!」「でもさっき。。。」と粘りつつ、かなりがっくりしている様子。
玄関の近く、わざと目につくところでお座りや伏せをして待ち続ける姿は、傍目には結構可愛らしく映りますが、彼女にしてみたら「約束したもん」と真剣そのもの。わたしたちが「今待っててもダメよ」とからかうと、むっとしているのが伝わってきます。日が暮れかけて、待ちくたびれた頃に「じゃ、行こうか」と云われた時の喜びようのすごいこと。普段とはあまりに違うテンションの高さに、「わたしのときはそこまで喜ばないのに。。」と、ちょっとすねてみたくなるほどです。
長い休みの時には毎日期待の目で父を見つめるちびわんこですが、仕事始めのスーツ姿を見送る朝は、とても寂しそう。さすがにその時だけはからかわないようにしています。